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PRINCIPALITY OF ZEON MASS PRODUCTIVE MOBILE SUIT
「ザクマインレイヤー」は、特に地球からルナツーへの航路と暗礁宙域などにおいて主要航路に機雷を敷設し、地球連邦軍の宇宙艦艇に多大な損害を与えた。マインレイヤー仕様に改装された機体は、工業製品としてのO6F型の歩留まりが最も安定していた時期の機体が多く、ベース機にほとんど手を加える必要もなかったため、機体の素性の良さがそのまま反映された仕様だとも言われている。主な改装点は、ランドセルを換装し、通信強化デバイスとランドセルの諸制御装置のリンケージのため、ヘッドユニットとボディユニットのエネルギーサプライケーブルをランドセルにバイパスする程度であり、F型への再改装も簡便であった。
散布する機雷は規格に応じたものが各種想定されており、小惑星や軍事施設などにトラップとして固定敷設する事が可能な吸着剤を充填されたものや、敵の侵入を感知すると閃光弾を複数射出するもの、さらには核弾頭装備のものも準備されていたと言われている。実際には、標準的な宇宙艦艇に損害を与え、作戦行動を不能にする程度の"制御された"威力のものが最も多く投入されていた。これら「宇宙空間に放出される」機雷の敷設は「必要な宙域に限定的に滞留する軌道」に乗るように制御して放出されており、一定期間、あるいは敵設宙域を極端に離れた場合などには無力化するよう配慮されている。特に暗礁宙域などでは重力が不安定であるため、信管の作動条件は高度に抑制されていた。これは、ジオン公国の宇宙移民者としての矜持であり、レーゾンデートルでもあったと言われている。無論、宇宙空間における戦争行為自体が無数のスペースデブリを発生させるものであり、これは自己矛盾の極みとも言えるが、それでも、宇宙世紀においては、無秩序な殺傷兵器の使用は人道上の重大な犯罪であると言うコンセンサスが醸成されていたのである。
このため、宇宙空間における機雷の有効期間は非常に短く、定期的に回収と敷設を繰り返す必要があった。ザクマインレイヤーが一年戦争初期から末期まで、その仕様をほとんど変える事なく運用され続けていたのはこのためなのである。
[MG 組立説明書より引用]
HG
シャア専用ザクⅡ
プレミアムバンダイ
RG
ザク・マインレイヤー
(C)=クレオス
(F)=フィニッシャーズ