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PRINCIPALITY OF ZEON CHAR'S CUSTOMIZE MOBILE SUIT
MS-06Sは、「赤い彗星のシャア」が駆ったことで一年戦争初期の傑作機で知られ、基本的にはMS-06ザクⅡのバリエーションとして認識されているが、実際は別の機体といっても過言ではない。例えば、市販車をベースにレースカー並みのチューンナップを施したようなものである。そのため、生産性や操作性を重視したF型(量産機)と比較して、大幅な機能向上が計られている反面、かなり扱いにくい機体となっており、積極的に機体バランスを崩せるような熟練者以外には乗りこなせなかった、とも言われている。
俗に「通常のザクの3倍のスピード」などと評価される挙動も、パイロットの腕によるものだったらしい。
S型の外観はF型とほとんど 変わらないが、各種内装部品には特殊なものが多く、一年戦争中~後期に活躍した高機動型のR系の機体に移行する寸前のものであるということもできる。実際S型は、「高機動のR型の設計思想に基づいた機体をF型の設備で生産する」という、先行試作型とでも呼べる機体であり、機動性向上のための技術開発の実戦投入試験機としての側面を持つ機体なのである。
カタログデータとしては、バーニアスラスターの出力向上などが計られている程度といわれるが、実際にはそれだけでも非常に困難な技術的課題が山積していたことは言うまでもないだろう。ちなみに赤以外に塗装されたS型も多数存在している。
S型の特徴は、F型と80%以上の部品共有率を持っており、F型の運用整備をほぼそのまま流用することができたことである。これは、補給やメンテナンスの面からも歓迎された。
F型の特徴は、簡単な改装で空間戦闘にも重力下戦闘にも対応できたことである。例えば、宇宙空間での追撃対象が地球に降下した場合であっても、引き続き任務を継続することが可能だったのだ。
つまり、同じ設備でS型も同様に改装することが可能だったのである。このことは、地球上におけるMSの運用面で多大な恩恵をもたらしたと言われている。
[組立説明書より引用]
HGUC #032
シャア専用ザク
HGUC #068
ザクⅠ 黒い三連星仕様
フィニッシャーズがメイン