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PRINCIPALITY OF ZEON MASS PRODUCTIVE MOBILE SUIT
U.C.0070年3月、M(ミノフスキー)粒子散布に伴う電波障害などの特殊効果に着目したジオン公国軍は、U.C.0071年に新兵器(後のMS=モビルスーツ)の開発に着手した。既存の宇宙兵器は姿勢制御のたびに膨大な燃料を消費しており、公国軍が想定する要求値には到底及ばなかった。ところがMSは、手や脚のような四肢を装備することで、戦闘のみならず一般作業にも投入できる画期的な宇宙機器となった。
MSは四肢によるAMBAC(アンバック)効果によって燃料の大幅な節減を達成したほか、宇宙空間において圧倒的な機動性と運動性、汎用性を獲得した。可動肢を持つ宇宙起動兵器のコンセプトを提示したのはZEONIC(ジオニック)社であった。当初、競合企業であるZIMAD(ツィマット)社やMIP(エムイーペー)社とのコンペティションに向けて新兵器開発を推進していたジオニック社は、公国軍開発者の要求性能を達成するため、AMBAC機動の有効性に着目。社内プロジェクト"S・U・I・T"計画を発足し可動肢を2対とする人体を模した兵器の開発を推進したのである。そして超小型核融合炉と流体内パルスシステムの完成を経て、研究開発から2年後のU.C.0073年、MSはほぼ現在に近い形を獲得し、「モビル・スーツ」の名を与えられた。
MS-01から03を経て可動試験機MS-04が完成。さらに改良が重ねられ、U.C.0074年2月、MS-05が完成する。「ザク」と名づけられたこの機体は、それまで機体内に設けられていた動力/制御関係の機器を全て最終装甲内に収め、同年5月には実戦仕様量産型ザクⅠがロールアウトする。
こうして、史上初の巨大な人型兵器が宇宙世紀に産声を上げた。この後、宇宙世紀において人類は、常にこの巨人とともに歴史を歩むこととなるのである。
[組立説明書より引用]
HGUC #064
ザクⅠ
フィニッシャーズがメイン