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LEAGUE MILITAIRE MULTIPLE MOBILE SUIT
LM312V21 V2(ブイツー/ヴィクトリーツー)ガンダムは、リガ・ミリティアが独自に開発した汎用可変合体MSである。コア・ファイターを中軸に、トップ・リムおよびボトム・リムを組み合わせる構造はVガンダムと同様だが、この機体はむしろ、"M.D.U.=ミノフスキー・ドライブ・ユニット"をMSに搭載する実証試験機としての側面が強い。
ミノフスキー・フライトユニットをさらに発展させたM.D.U.は最大で20Gの加速性能を発揮するが、その推進原理は化学的なものではなく、空間そのものに対して斥力を発生させるという画期的なものであった。当初はVガンダムのスラスターユニットをメインジェネレーターごと換装するだけの"セカンドV"と呼ばれるプランが進行していたが、機体強度や所期のスペックを達成することができなかったため、改めてほぼ新規に再設計されることとなった。
Vガンダムと比べ、コクピットユニット以外は全くの別物となっており、MS形態時にVの字を構成するパーツから前後に延長された機首部分など、M.D.U.搭載のためのデバイスで埋め尽くされている。その上で、各ユニットは高度に規格化されているため、オプションパーツの追加にも柔軟に対応できる。また、専用の武装強化案も複数が平行して開発されていた。
LM314V23/24 V2(ブイツー/ヴィクトリーツー)アサルトバスターガンダムは、リガ・ミリティアが独自に開発したV2ガンダムに強化装備を施した状態を指す便宜上の呼称である。
本来は長距離支援用のバスターパーツと中距離戦闘用のアサルトパーツは、それぞれ戦術的に異なる用途を想定して開発されていた装備であり、同時運用は有り得ないはずであった。だがしかし、各追加装備は装備部位が重複しておらず、双方の装備を同時に装着することが可能であった。実際には、バスター装備に遅れて開発されたアサルト装備は、リーンホースJr.において急遽あつらえられた側面もあるため、カサレリア以来ウッソの戦いを見守ってきたカミオン部隊の老技術者たちが心を尽くした仕様であったのかもしれない。むしろ、対艦隊戦を想定したロングレンジの砲撃戦と、拠点防衛や要撃に特化したミドルレンジの戦闘が交錯する対エンジェル・ハイロゥ防衛艦隊との戦闘状況に関して言えば、結果的には理想的な装備であったということもできる。
最終決戦を前に、運用可能な装備をありったけ掻き集めて装備するのは"白いMS"こと"ガンダム"の伝統のひとつともされており、まさしくV2ガンダムはその系譜に連なる機体であったと言うことができるだろう。
[組立説明書より引用]
HGUC #169
V2ガンダム
HGUC #189
V2アサルトバスターガンダム
(F)=フィニッシャーズ
(C)=クレオス