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E.F.S.F. MASS PRODUCTION TYPE MIDDLE-RANGE SUPPORT MOBILE SUIT
RX-77D ガンキャノン量産型は、一年戦争末期に配備された中距離支援用MS(モビルスーツ)の量産検討モデル機である。装甲はチタン・セラミック複合材とし、パーツの多くを後期生産型ジム・コマンドと共有することで生産性を向上させている。低反動キャノン砲は、半格納式とすることで移動および近接戦闘時の死角や慣性モーメントを減少させており、精密な射撃が必要な場合には、股関節下部のスタビライズド・ギアを接地させ、より安定した砲撃を行うことができる。
RX-77ガンキャノンの量産型とされる機体は、この機体のほかにもRGC-80 ジム・キャノンなどが存在する。ジム・キャノンはRGM-79 ジムのバリエーションと思われがちだが、ジムがガンダムの簡易量産型であるように、ジム・キャノンはガンキャノンの簡易量産型なのである。ジム・キャノンには前期型ジムのパーツが大量に流用されているため、比較的早い時期に設計できたものの、ガンキャノンほどの性能を発揮することはできなかった。
一方、このガンキャノン量産型は、後期生産型ジム・コマンドのパーツを各所に使用しており、実戦配備されたのは一年戦争の末期であったため実践に投入された機体は少なかったものの、ガンキャノンに匹敵するスペックを達成していた。これは、いわゆる"量産効果"により、産業全体(この場合、連邦軍のMS生産に携わる企業各社)の技術レベルが底上げされたためだと考えられることができる。
連邦軍は、MSの開発当初より実験機の余剰パーツや試作部品を流用して先行量産されたMSなどを実践投入し、そのフィードバックを積極的に設計開発工程へと反映させる手法を採っており、ほんの数カ月の間で世代が変わったと言っても過言ではないほどの高性能機を開発している。このRX-77D ガンキャノン量産型もまた、そうした次世代機へと向かうベクトルとポテンシャルを持った機体のひとつであったと言えるだろう。
[組立説明書より引用]
HGUC #044
ガンキャノン量産型
フィニッシャーズがメイン
(C)=クレオス