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PRINCIPALITY OF ZEON MASS-PRODUCED LAND BATTLE MOBILE SUIT
MS-07B グフは、対MS格闘戦を想定しジオン公国軍が開発した陸戦用のMSである。
陸戦用の機体として、MS-06F ザクⅡF型の重力下仕様であるMS-06J ザクⅡJ型や、そこから派生した各種の局地戦用MSが知られる。しかし、早い段階でベース機であるザクⅡF型の限界を把握していたジオン公国軍は、専用の陸戦用MSの開発をジオニック社に依頼する。これを受けたジオニック社は、ザクⅡJ型で得た陸戦用MSのノウハウを用い、ザクⅡF型をベースに装甲や冷却装置、推進装置といった各種デバイスの刷新を行い、試作機を作り上げた。
試作機は機動実証型と戦術実証型の2種が開発され、これらの機体で得られたデータを元にグフの開発が進められた。この結果、MS-07B グフは、対MS格闘戦という開発コンセプトを満たす陸戦用MSとして完成した。
ヒート・ロッドやヒート・サーベルといった格闘用兵装は近接戦闘において極めて有用で、5連装75mm機関砲は中~近距離の射撃戦で効果を発揮した。また新型ランドセルの採用により機動性も向上、短距離ジャンプを行うことも可能であった。この機動性の高さは対MS格闘戦において必要不可欠なものであり、YMS-07A-0 プロトタイプグフ機動実証機で行われた重力下テストのデータが反映された結果と言えるだろう。また、当時のMS戦略上最大の問題であった「行動半径の狭さ」も、ドダイYSとの連携によって一定の解決が図られた。しかし、操縦には 熟練パイロットが必要であったこと、運用コストの高騰といった問題から、オデッサ作戦以降、生産ラインは縮小を余儀なくされ、MS-09 ドムの登場もそれに拍車を掛けた。
陸戦用MSの主役の座を追われたグフだが、一定の戦果を挙げたこともまた確かで、それが系列機の誕生を促し、その命脈を繋ぐこととなった。
[組立説明書より引用]
HGUC #196
グフ
(C)=クレオス Mr.カラー
(G)=ガイアカラー