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PRINCIPALITY OF ZEON MASS PRODUCTIVE MOBILE SUIT
「ゲルググ」はMS-06 ザクⅡの後継機、そして新たな標準機として開発された機体である。ジオン公国軍において初めてビーム兵器を標準装備としたMSであり、一年戦争時に量産された機体の中では屈指の完成度を持つ機体である。
ゲルググは、地球連邦軍の「ガンダム」を強く意識した機体であり、開発の前提としてビーム兵器の搭載が検討され、その稼働に対応した高出力のジェネレーターと、高い近接戦闘能力を有している。つまり、対MS戦闘を本格的に想定した機体であり、白兵戦闘能力に加え、ビーム兵器の標準装備によって、長距離戦闘にも対応する事が可能である。何よりも、そのビーム・ライフルの威力は絶大であり、戦艦並みの破壊力をこの機体にもたらしている。開発計画そのものはかなり早い時期から存在していたものの、高度な汎用性の獲得やビーム兵器の開発などに手間取り、実戦に投入されたのは一年戦争末期となった。そのため、基本性能ではジムを大きく上回るにも関わらず、パイロットの養成や生産、配備が間に合わず、あまり大きな戦果を挙げることはできなかった。しかし、その基本性能は、一説によれば 「ガンダム」をも凌いでおり、優秀なパイロットに適正配備されていたなら、一年戦争の結末は違っていたはずと評価されている。
初期の機体には、量産が遅れていたビーム・ライフルの代わりにキャノンパックを装備したものも多く、頭部もそれに適合したユニットを採用している。この機体はMS-14C ゲルググキャノンと呼ばれ、頭部のセンサーとリンクしたキャノン砲のセミオートマチックドライブを可能としている。つまり、パイロットはトリガーを引くだけで良く、機体の制御に専念しつつ、同時に近接戦闘にも対応可能であった。
"ゲルググ"は、先行量産型の生産に前後して、いわゆるノーマル仕様のAタイプが83機、Bタイプが67機、Cタイプが15機生産され、その全てが実戦に投入されたと言われているが、これらの数値は複数の資料の平均値であり、終戦時にはCタイプ122機分に相当するパーツが存在していたという。最終的なゲルググの "総生産数"を[738機] とする資料も存在するが、複数の仕様違いや派生機、運用時期などに関する記録が信頼性に乏しく、あくまで参考数字として扱われている。
[組立説明書より引用]
HGUC #076
ゲルググ / ゲルググキャノン
(C)=クレオス Mr.カラー
(G)=ガイアカラー