カラーレシピは横画面にしてご覧ください
E.F.S.F. MASS-PRODUCED MIDDLE-RANGE MOBILE-POD
「BALL(ボール)」は、地球連邦軍が開発した戦闘ポッドであり、簡易型MS(モビルスーツ)として、一年戦争後期に大量に実戦投入された。無論、連邦軍の主力MSはあくまでRGM-79 ジムである。連邦初の量産型MSでありながら、ジムを複数の生産ラインに乗せた連邦の工業力は驚異的なものであったといえるだろう。しかし、生産性を優先した結果、スペックが要求基準に達していない機体も多く、生産数そのものも連邦軍首脳の想定には不足していたため、ジムの支援機が調達されることとなった。
民生用の宇宙ポッド SP-W03は、装甲を軍用基準にまで強化した作業用の軍需品として、一年戦争中期には相当数が配備されていた。それを戦闘用に改造、転用したものがRB-79 ボールである。戦闘用としての量産が決定してからは、ガンタンクの主砲を搭載したバージョン(RX-76とされる) などが試作され、装甲も戦闘レベルまで強化されることとなった。その際、もともと配備されていた機体を強化改造したものもあり、マニピュレーターの仕様や武装にもいくつかのバリエーションが存在する。
本機は燃料電池を動力源としており、帰還後の機体冷却が不要なため前線では随分と重宝された。戦闘能力にしても、高機動バーニアシステムを搭載し、姿勢制御用としてペレット式のロケットモーターを機体各所に配置しているため、ジムとの作戦行動も可能であった。とはいえ、MSレベルの運動性や機動性を発揮できるわけでもなくMSとの近接戦闘に対応できた機体は"ほとんど"なかったと言われている。それでも、本機の大量投入による飽和攻撃は特に一年戦争終盤の情勢を左右した宇宙要塞の攻略などにおいて有効であったのは事実であり、連邦軍を勝利に導いた要因のひとつであったと言っても過言ではないだろう。
[組立説明書より引用]
HGUC #114
ボール ツインセット
(F)=フィニッシャーズ
(C)=クレオス